薇姫/獣帝




「紘、倉庫来てみたくない!?」
「来てみたくなくない」



「即答っすか…」


尚は、ははっと力なく笑いながら紘を見ていた。


尚は私を見てニヤリと笑った。



『……………』



こっちを見てニヤリと笑うな。



私は眉を寄せて尚を見ると、尚は大きな声でわざとらしい棒読みで言った。



「琉稀も来るのになぁ~



紘は琉稀と離れていいのかよー」



…………



「……行く」


紘は小さく呟いて私の髪を一束掴んでくるくるしたり、いじっていた。



「よっしゃぁー‼


じゃ、今から行こうぜ‼」




「えー、来たばっかじゃねぇか~」


「つべこべ言うな副総長‼」



陽って副総長って感じしないけどね。



「……待て、車呼ぶ」




來哉はそう言って携帯を耳に当てた。




二言三言喋ってすぐに電話を切ってた。



……雑。



來哉を冷めた目で見ていると、気づいた來哉が「何だよ」と言ってきたから『別に』と返しておいた。