薇姫/獣帝




「…………いつもなの?」



『まぁ…うん』



今、車の中。



紘と私と來哉(亮太)と。




……………すんごい静かなんだけど。



いや、いつも來哉も亮太も喋らないから静かだけど、今の静かさは嫌なんだけど。




「…………今日はテストの結果発表何で帰り早いっすよね?」



亮太がミラー越しに來哉に目を向ける。



「あぁ…頼む」



「いえいえ。



姫サンも送らないといけませんしね」




亮太はそう言いながら私をちらっと見た。



『誰が姫サンだボケ』



「お口が悪いですよ、姫…」



亮太は一瞬で喋らなくなった。


紘が殺気を亮太に向けたから。



來哉はソレに反応して紘を睨む。



『……………紘』



頭を撫でればフッと目を細める紘。




……単純。


私は手を離して目を閉じた。