薇姫/獣帝





「……琉稀、」


朝い眠りの中、紘の声が聞こえた。



目を開けると、心配気にこちらを見る紘がいた。



『どした?』



欠伸をしながら言うと、紘は私の腕を引っ張って嗅いだ。



、、何か失礼なんだけど。




「風呂はいった?」



『ん、紘の寝たあとにね。』



コクリと頷けば紘は眉をひそめた。



「……………仕事?」




ピクリと肩が揺れる。




…紘は鋭いなぁ。



『ん。


昨日は3時間だけだから。』




「……………」



『紘は心配しなくていいの。



私の事は考えないの。』




そう言えば紘は目を細めてふいっと私から目を逸らした。



『もう学校行こうか。




今日から?』



「うん」



紘は頷いたから、私が出してあげたジーパンとTシャツとパーカーを着る様に言っておいた。



私は制服に着替えた。



カラコンをつけて部屋を出てリビングに行くと、紘も居た。



紘はジッポーをカチカチとさせながらソファにすわっていた。




紘は、ふと私に目を向けて目を細めた。




「俺の制服は?」



『まだだけど。



学校で貰えば?』



軽く紘の頭を小突いて部屋の鍵を持って玄関に行く。



紘も着いて来た。






さ、また長い1日の始まりだ。