『じゃぁな、ありがとう。
亮太も』
運転席から振り向いてニコリと笑う亮太はさわやか。
何も言わずこっちを見て頷く來哉は冷めてる。
うん。
決定的に何かがちげぇよ。
手を振ってから色んなセキュリティを突破してマンションに入った。
紘は「親父さん、すげぇのつくったな」と呟いていた。
紘は平気に無言で部屋に入る。
そこらへんはまぁ、昔の名残りと言うか。
まぁ、紘は名残りが多すぎると思うけど。
前にあいつ等が置いてった食材が残っていたから、1人分くらいは作れるだろう。
紘はソファに座ってうとうととしている。
いつも私にくっつきたがるけど、料理の時は来ない。
前にウザいって思いっきり言っちゃって、大分ショックを受けてたから。

