薇姫/獣帝





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「えぇー…と……



大丈夫?」



恭輔は困惑顔で私と紘を交互に見る。



『大丈夫だと思う』




「……」


紘は無口で、あまりと人と話さない。



今は幹部室に居る。



紘が落ち着いてきた頃に恭輔が中で話を聞く、と言ったから紘も……と。




「……っとさ……………




君は誰かな?」



恭輔は首を傾げながら紘を見た。




「……………」



ぎゅっと触れていた手を握ってくる。




『……………氷室 紘-Himuro Hiro-。



私の幼馴染だよ』




そう言うと、その場に充満していたどす黒い空気が軽くなった気がした。



「あ、幼馴染……ね。」



恭輔は息を吐いて前髪をくしゃりと握っていた。



『紘、いつ帰ってきてたの』



「今日帰って来た」



『…よく私がここに居るって解ったね。』



「兄貴から聞いてた」




紘は黙って私に凭れかかる。



これは紘のクセみたいなもん。



いつも私の隣にすわると重くない程度に凭れかかってくる。




まぁ、結構重いけど。




言わない方がいい事もあるからね。