一度、あの子に言われた事がある。
私は、“消えそう”だと。
あの時は私が消えたらダメだった。
あの子の為にも。
でも、
今、私が消えて、どうなる?
『私に存在価値は無いの』
だからね。
『私の事を話しても、変わらないの。
ただ、
私が死んでも周りは変わらない。
私が生滅しても誰も可笑しくならない。
私が皆の頭から無くなっても、狂わない。
私の存在価値と利用価値は無くなった。
・・・
あの時から……………』
私は窓枠に足を置いて体を前後に揺らした。
「……………おいっ…」
來哉の手が私の肩を掴む。
『何てねー。
冗談』
私がそう言えば肩の手の力が強まる。

