薇姫/獣帝



「琉稀…………」


困惑を隠しきれていない伊織に席からたって近づいた。


『目は見られてないから』


そっと耳元に顔を近付けて言った。



そう。



私の本当の容姿は………







もっと異質だから。










顔を離して伊織の顔を覗き込む。



困惑は消え掛かってるけど、不安そうなのは消えていない。



頭をくしゃくしゃと撫でて笑った。




「………何かあったら言えよ。



柊と紘と潰しに行くから」



『全く、不良抜け切ってねぇんじゃん』


フッと笑って言うと、伊織もニヤリと笑った。



「はい、そこ‼



甘いオーラを出さないでください!?」



なおの声で私と伊織はクラスの奴らに目を向けた。





「本当、どんな関係なのー」



「他人ではないですね?」



「………違う、だろ」



陽、恭輔、透璃と苦笑しながら尚と私達を交互に見ていた。