薇姫/獣帝




『………私は生きてるんだ。



大丈夫。食べなくても…』



「だからお前は細ぇんだよなぁ」



伊織はそう言いながら私の腕を上からなぞった。



『細くはないけど』



「細ぇ。


細すぎて怖ぇ」



伊織はそう言いながらケタケタと笑う。




「そっかぁ、だからかぁ。



だから琉稀線が細かったんだねぇ。」



尚は妙に満足気な顔をして頷いた。



何故に満足気?



私はスルーしようと決めて目を閉じた。



「琉稀、お前等も教室行くぞ」



伊織が私の首根っこを掴んで持ち上げる。



『離せ』


「お前どっか行きそうだから」



失礼な。



私と來哉達はおとなしく伊織“先生”に着いて行った。





今頃思う。




お前は本当に教師か?





そんな疑問は教室に着いた時、すぐに掻き消された。