薇姫/獣帝




「本当か?」



「…あ、ぁ………」



京汰は怒りの表情を浮かべて大きな声を出した。








「お前はバカかっ‼



琉稀さん拉致ってもお前が潰されるだけじゃねぇか‼」



「………」


「………ぇ、そこ?」


『フッ』



翔平と棗は呆然と京汰を見て、琉稀は笑っていた。




『京汰はズレてるから』



棗は前に琉稀が翔平の事をそう言っていた意味を理解した。



「………」



「殺さねかね無いぞ!?


棗さんとか咲夜さんとか、暁月さんも淳さんも!


お前のやった事はそれほどだぞ!?」



「………ごめん…」



「まぁ、過ぎた事はしょうがない、次に生かそうね。


あ、生きれるかな?


淳さんとかに知れたら殺されそ。



ドンマイ。」



「え、酷くね?」



「それがお前の行いだ。



自分を恨むんだな、バカ」




京汰と翔平は会話を弾ませていた。←違う意味で



『京汰、翔平にここに入った事と理由言ったのか?』



琉稀が襖に少しもたれながら京汰に聞いたら、京汰は小さく声を漏らした。





「俺なぁ、勘当されてさー


病院、琉稀さんそんとき居て、勘当される瞬間見られててさ。



琉稀さんが


〈行くとこないなら、家来るか?〉



って、めっちゃかっこよかったなぁ~」



そう、京汰も琉稀に拾われたのだ。



『まぁ、あれはまぐれだったな。』


苦笑を漏らす琉稀に京汰は微笑んだ。



「でも、感謝していますから。」



翔平はずっと黙って俯いていたが、突然顔を上げて琉稀を見た。