「………」
「俺、あんとき…油断しててっ………
ごめん……ごめん……ごめんっ……‼」
嗚咽混じりに苦しそうに吐き出される声は京汰の心を傷ませた。
「翔平………
お前はバカなのか?」
何とも言えない空気の中、京汰は悲し気にそう呟いた。
その言葉に翔平は思わず顔を上げる。
「俺がお前庇ったのは、別にお前のせいじゃねぇだろ?
それに、お前を助ける…って感覚は、あの時無かった。」
吐き出される言葉に耳を傾ける翔平の目は涙で視界が妨げられている。
「何つーか…
体が勝手に動いたんだよ。
お前が危ねえって解った瞬間さ…
だから俺、助けたって感覚はねぇんだよ」
京汰は笑って「最低だな、俺」と呟いた。

