だから、今こうして並んで歩いてる。 分かれ道。 「中野くん、ここまででいいよ」 「そう?家まで送るのに」 「ううん、大丈夫」 「そっか、じゃあ気をつけてね」 「うん、ありがとう」 中野くんと別れて一人になった私は、夕日の光に照らされながら歩く。 お兄ちゃん、帰ってるのかな… 今日のご飯何にしよう… お兄ちゃんはどんな料理が好きなのかな? 出てくるのはお兄ちゃんのことばかり。