お兄ちゃんは私を暖かいリビングに連れていった。 そして暖かいお茶をくれた。 そっとそのお茶を掴み、飲む。 あったかい… ずっと冷たい場所にいたので、 暖かいお茶は体に染みた。 「お兄ちゃん…ありがとう、ね」 そしてごめんなさい。 お兄ちゃんはただじっと私を見る。 お兄ちゃんが私の質問に答えてくれたことなんてないから、返事が返ってこなくても全然気にしなかった。 「なぁ」