「美玖ーーー!!見たよっ。二人で何叫んでたの?」


教室に入ると、朝からハイテンションな瑠奈が駆け寄ってきた。



「え、なんでもない。」


・・・あれは言いたくないな。



「えーー、ケチっ!」


瑠奈は口を少し尖らせた。



「そういえば、チケットありがとね。てか、真ん中だったじゃん!!よかったの?ミツくんと行かなくて・・・。」


あたしはうつむいた瑠奈の目を覗き込んだ。


・・・もしかして喧嘩でもしたのかな?だとしたら・・・あたしのせい!?