期間限定彼氏

だって、まともに受けてしまったらきっと、目を逸らせなくなってしまうから。



きゅっと握る手のひら。彼の温度が伝わってくる。


汗ばんだぬくもりを、あたしも握り返した。



彼との距離、10センチ。



「美玖、手ぇ冷てぇな・・・。」


さらにきつく慶吾さんはあたしの手を握った。