あの日からもう一週間。 目が覚めたときには、あの時うっすら見えたお屋敷の中のベッドの上で、隣では女の人が椅子に腰かけていた。 女の人は、私が目を覚ましたのを確認して、 「ちょっとまっててね。」 と言って少しだけ部屋から出ていったが、数分後に紅茶を持って戻ってきてくれた。 その時点で、 『この人=良心的』 という方程式が出来上がってしまったのだ。