「隼人、おはよっ!」 「おはよ。穂香」 あたしは、藤田穂香。 高校2年生です。 「いいなぁ、穂香ちゃんは」 「だよね。でも穂香ちゃん、あの約束したんでしょ?」 「近づけるのは嬉しいけど、好きになっちゃダメなのはヤダよ…」 毎日のように、聞こえてくる言葉。 あたしは隼人の傍にいるために、隼人とある契約を交わした。 《隼人のこと、好きにならない》 そんなのは、無謀だとわかってる。