幸せの感じ方を忘れていた。

彼女って何だろう?

事を考えながら利君と過ごしていた。

メール。
電話。
いつでもできる。
いつでも返事が来る。
いつでも会える。

そんな事が幸せなのかな?


思った。


ほとんど毎日会っていた。

仕事後。
飲みに行った帰り。
サッカーの帰り。

その日常が普通になっていった。

そして私は利君とずっと一緒にいたいと思った。

そんな考えの中も、
日曜のお昼は拓とご飯を食べてた。

たまには、飲みに行ったりもした。

今までより、新鮮。
今までより、普通。
今までより、楽しい。

そんな関係が、私には居心地が良かった。

ただ、体を触れ合う事はなかった。

それは、私が決心して伝えた事だったから。
それを拓は守ってくれていた。

車道で危ない時は手を引いてくれた。
でも、私はその手を離した。

何度か手が触れた時も私は、気づかない振りをした。

拓の行き場のない手だけが残ってた。。。

それを見ると愛しいと思った。