ギリギリ間に合った。 敷地は、普通の学校にしては広い。 人数は、多い。 いわゆるマンモス校。 教室に入ると楽しそうだった皆の表情が変わる。 皆はヒソヒソと私陰口を言う。誰も話しかけに来ない。 ボーっとしながら教材をしまってたら、ある事に気づいた。 髪飾りがない。 どのポケットにも入ってないんだ。 あれは命と同じぐらい大切な物。 『あの人』形見なのだ。 どうしよう...。 ☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★