足音が聞こえてような気がしてぼんやりと目を開ける

あら?なんの匂い?

すごく美味しそう。

夢見心地で手を伸ばす。


「うおっ!!」

街灯の光?

それとも、

体から後光を出してるの?


眩しい


夢?

神様?

わたし死んじゃったのかな

死んじゃったのかも


それなら

少しぐらいわがまま言ってもいいかしら。


「おなかがすきました。」



「お、おでんでいいか?」


ビニール袋を目の前に突き出された。


「神様!」


なんてリアルな神様なのかしら。

でも、嬉しい。

もう頑張らなくてもいいんだ。


「よしよし、崇めろ~讃えよ~!!


 俺のうちに来い!メシも食わしてやる!」


見かけは普通の人なのね神様って