ココロノウタヲ



どうしよう、帰るっていっても

帰る人いないし…

はやっちと同じ方向かな?

聞きたいけど、ずうずうしいって思われたり

しないかなぁ…?


「心!電車だよね?」

「うん、そうだよ?良川駅で降りるんだ」

「まじ?うち北良川!一緒に帰んない!?」

「ほんと!?帰りたい!実はうちも聞こうと思ってたんだけど…言い出せなくて」

「そうなの?心から誘われるなんて大歓迎だったのにぃ」

「じゃあ、誘っとけばよかったな。んまぁいこっ」


今度はうちから誘おう!

そういえば、上野君はどっち方面なんだろ?


ふと、気になってしまった。


「なになにーさっきから新ばっかみてぇ!ねらってんのー?ははっ」

「え!?はやっち上野君知ってるの!?」

「そりゃ、あいつとはライバルだからな!」

「ライバル?」

「あぁ!うちあいつにだけは100m勝ったことねぇんだよ!」


はやっち、男子より早いんだ…


「そんなことより!どーなの!?」

「ど、どうって…わかんないよ汗」

「新は競争率たけーぞ!うち何回もあいつに渡してくれって頼まれたことか…」

「そんなにもてるんだ…」

「でもあいつ、彼女はつくったことねぇんだよ!
 いいなっておもうやつがいない!とか言って」

「私じゃ無理だよ…」

「大丈夫だって!!」


そうかなぁ…?


「そ、そんなことより!早くかえろ!?ね!?」

「えー、わかったよ」


話をそらして教室からでた。