「お前っていい奴だよな」 「は?」 何よ、いきなり。 びっくりしちゃうじゃない。 あたし全然、いい奴じゃないのよ? ずっと工藤くんの、邪魔してきたのに…。 あたしが工藤くんと、ずっと一緒にいたかったから だから小学校の頃から、ずっと一緒だったのかもしれない。 同じ高校を受けるって聞いたときは、心の底から喜んだのを覚えてる。 あたしずっと 工藤くんのことが、好きだったのかもしれない。 いや、好きだ。 そう断言できる。