「上手くいくんですかね、本当に」 商人の一人が、再び商品を並べ直してそう漏らす。聞かれたもう一方の商人は、声を出した男を小突いた。おおっぴらに殴れないからである。 「何弱気になってんだよ」 「だってよお」 ヘズはげんなりとする。 この男、ブラギは迷信やら呪いやらのたぐいは苦手らしい。そのくせに"こんなこと"をしていてもケロッとしているのだ。 迷信やら呪いやらより怖いのは人間だろうが。そう思うヘズは、商品を適当に売りながら見ていたのだが「見たか?」 「へっ?」