「生きていてよかったよ、本当に」 「ああ―――それで」 「君という奴は……。まあわかっているけど」 「話せ」 横暴、ともらしたハレンは「ちょっと色々と面倒になってる」と話しはじめた。 己が人さらいにあったことを知った長は、探すことを命じた。その一人となったハレンもまたあちこち探したが見つからず、町に出て情報を集めてまわり、船のことを掴んだ。 人魚のいないこの地域から、もっとも近い場所に住む人魚たちの目撃情報をたどってきたのだという。