跳ね上がったのは、金の髪を持つ人魚―――ハレンだ。 呆然とする村の者達は我に返り「もしや」と私へ視線を向けた。それはもとから正体を知っているエノヒやウルドも同じくこちらを見ていた。 レト。 そして彼女の友であり、セインの想い人であるリン。二人とも助ける。必ず。 「―――――レト」 背後で誰かが呼ぶ。話はいくらでも後で答えれば良い。 私は海へと潜る。 ―――――どうか。 無事でいて欲しい。 * * * 鈍い痛み。 ゆっくり目を開け、はっとする。 ここはどこだ?