やっぱり、樫木くんはしかめっ面をしていた。




「カッコいい矢部先輩と付き合ってるお姉ちゃんが羨ましくて……。

あたしも、ヤンキーの彼氏が欲しいなんて思ったから……」





あたしの告白を聞いて、樫木くんにますますニラまれるかもしれない。





「マジメ女子がなに言ってんだ」





「意外すぎる発言やめろ」って言われるかもしれない……





だけど、あたしは言わずにはいられない。













そしたら樫木くんは、不思議そうに首を傾げて、少し口をとがらせた。




「バチって……別に関係なくね?」