お前むかつくねん

『何が純愛メモリーズよ、恥ずかしいからやめて』






『でもそうじゃない、いい話よ。それで一年は待ってるものね』




一年ちょい前、玉子の彼が、海外赴任することになった




玉子が高校卒業する頃迎えにくるから、俺に追いつくくらい、一杯勉強して、知的な大人な女になっとくんだぞ的な言葉を残し旅立った





『琢ちゃん元気かしらね。彼も向こうで一杯学んでるのかしらね』





『けど琢磨、一回くらい連絡くれても罰当たらないのに…私なら待てないよ。一枚の絵葉書だけ送ってきたきりでさ』