永久の宝物


タクシーにのって成田へ。


おばあちゃんが空港まで来てくれるらしい。

お母さんたちはまだアメリカだから、日本にいるおばあちゃんのところへいくことになった。



ふと、ケータイを見つめる。


着信はゼロ。まあ、当たり前。

だってあたしは、ケータイを変えた。



卓哉以外のみんなにも、知られたくなかったから。

こっそり学校をやめて、ケータイも変えて、これでもう大丈夫…



ホントに悪いことしたと思ってるけど、みんなの足手まといになんかなりたくない。