そのあとは、今日は時間がないためと、いったん帰った。 すでに卓哉は帰っていた。 「おかえりっ!愛!どうだった?」 走りよってくる卓哉。 本当に心配かけちゃったな…。 「…うん。ただの風邪だって。」 嘘をついた。 「そっか!よかったな。」 ほっとしたような卓哉。 …ごめんね、卓哉。けど、あたしはほんとのことを話すつもりはない。 そう。 あたしがさっき決めたこと。それは… 卓哉にバレずに…卓哉のもとを去る…。 そうすれば…卓哉の幸せをまもれるはずだから。