「分かってる。でもな、君が大学を卒業するまでは私達が引き取るよ。勉強がんばりなさい。」 お父さんが力強く俺の肩をつかんだ。 こんなに、お世話になっていいのか。 それに愛菜は…俺と愛の… 「あなたがお医者さんになるのが、あの子の夢でもありあたしたちの願いでもあるの。いつでもうちにくれば、この子にも会えるから。」 お母さんがそう言った。 俺は、黙ってうなづいた。