「紀野さん、少しいいですか?」 翌日、熱が下がって本を読んでいると、先生に呼ばれた。 「はい…?」 先生は静かに部屋に入ってきて、いすに腰掛けた。 「実は…予想以上に、進行が早いです。」 「…え。」 そんな…嘘でしょ? 「…もしまだ、抗がん剤を使わないなら…生存率がかなり下がります。」