「リスク高いってさ。」 病室に戻ると、あたしはわざとおどけていう。 卓哉がなにもいわずにあたしを抱きしめてきた。 「ちょっと、どうしたのよ。」 「…絶対、いなくなるなよ。」 卓哉が震えてる。あたしはゆっくり抱きしめ返す。 「いなくなる訳ない。あたしは、これから卓哉と赤ちゃんと、生きていくんだから。」 卓哉が、あたしの唇に自分の唇を重ねた。