「まあ、大丈夫よ!」 カノンは再びあたしの手を握って笑った。 つられてあたしも笑った。 と、そのとき。 「紀野さん。紀野愛さん。」 名前を呼ばれて、思わずビクッとした。 カノンが手を握ったまま立ち上がる。一緒にいってくれるみたい。 2人で先生のところに向かった。