ーーゴシゴシゴシ

廊下にあたしが雑巾をこする音だけが響く。

と、そのとき。


ーーコツコツコツ

足音がした。

「せんせ…」


先生かと思って、振り向いたあたしの前にいたのは…

一人の男の子だった。