動きの鈍い身体を奮い立たせ、あたしはキッチンでご飯を作った。 そうしているうちに、体調はかなり回復した。 よかった! 病気なはずがない。だって、もうなおるんだもん。 先生もいってたし。もうなおるって。 あたしはそう言い聞かせて、卓哉を大学へ送り出した。