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「転入生を紹介します。白石杏理さんです」
1ヶ月前。
私は雅坂高等学校に転入してきた。
先生の紹介により、新しい環境に震える手足を抑え緊張しながら入った教室の生徒達は見知らぬ私を好奇の視線で眺めていた。
「白石杏里です、よろしくお願いします」
緊張によって、小さくか細い声になってしまった。上手くやっていける自信はなかったけど、なんとかなるだろう。とその時は思っていた。
先生から席を指示され、好奇の視線が渦巻くなか私はバックを片手に持ち、一番端にある席へと歩いていく。居心地の悪いその視線を交わし、私は静かに席についた。
教室中では新しい転入生を見て、ザワザワと楽しそうに会話をしている。
