……認めたら、顔が暑くなってきた。
恋、か。
六年ぶり?
臆病になっちゃってたのかな。
私は、荷物をまとめて、更衣室を後にした。
すると、明るく『お疲れ様』と誰かに声を掛けられた。
「あ、智也君っ」
更衣室の前には、智也君が制服姿で立っていた。
え、ちょ!
智也君が着てる制服って……南原と同じ制服じゃん!
じゃあ、南原の後輩?
あ、それより、何で智也君……更衣室の前にいるのかな。
「あ、今何でいるのって思いましたか?」
「へ!?」
「やっぱり。実は……ちなみ先輩を待ってました」
「わ、私?」
「話してみたくなって!」
智也君の笑顔は、輝いてるなぁ。

