皇帝のサイコロ

忘れずに求人誌を手に取り、車に乗り込んだ。

計3冊の求人誌のうち1冊を開いてみる。

一番最初に目に入ったのは、ホテルの清掃の仕事だった。

その下にあるのは大手のパン工場。

警備員や麻雀をする仕事もある。

下を向いていると、首の後ろが痛くなってきた。

ここから先は帰ってベッドに寝転がりながらじっくり読もう。

助手席に放り投げ、エンジンをかけた。


「ただいまー」

リビングから「おかえり」と返事が返ってきた。

台所へ行き、購入したものを冷蔵庫や冷凍庫に入れる。