皇帝のサイコロ

『昨日は親に言えたのか?』と、シンプルに一文だけが書かれたメールが昭から送られていた。

この受信時刻から考えると、仕事の合間にメールを作成して送ってくれたのだろう。

俺は返信をうち始めた。

借金を親が半分だしてくれること、今日から働き口をしっかりと探すことなど……。

読む側には申し訳ないほど長々と書いてしまったが送信ボタンを押す。

ケータイの時刻を見て、もうすぐ昼になることを知った。

「昼飯何食べたい?」

横になっている母に問いかける。

「そうねぇ、チャーハンとラーメン」

「了解」