「あのコは怒り出したら、人が傷付く事をズバッと言っちゃうところが有るから」

「結局、同窓会自体は…、あれからどうなったんだ?」

 俺は自分が帰った後の同窓会の様子はまだ、聞いてはいなかった。

「最後までやったけどね。でも暗い雰囲気のまま終わっちゃった」と倉田さん。

「場がシラケたんだ?」

「んま、そんなところ」

「俺と西谷さんが言い争ったせいで、他の連中はみーんなピリピリしたんだな? 何だか、他の連中に迷惑掛けたみたいだよね?」

「別に謝る事ないじゃなーい。大体、敦子が田代君を無視していたのが良くなかったんだから。田代君のせいじゃないと思う」と言って倉田さんは肉をパクリ。

「いや、それでも…俺の方が男しての対応をキチッとすべきだったと思っているよ。俺も相、ついついムキになっていたし」