嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い

 ペットボトルの水を一口グィッと飲んだ後、再び文章を書き込む。

>田代は私をずっと、片思いだったんでしょう? 私がせっかく、長年の希望を叶えてあげようと思ったのに。私のラブコールを蹴っちゃうなんて、テメーの人間性を疑うよね! 可憐な乙女の好意を踏みにじった態度は、いつか激しい報いを受けるから覚悟してなさい!<

 そして送信…。

 敦子はスマホをテーブルに置き、大きく背伸びした。

 風呂も入ったし、もうそろそろ寝ようかしら?

 立ち上がった時にメールが入って来た。

 何と田代本人からである。

「えー? 何なのよー?」

 さえない顔でメールを開く敦子。

>たくさんの面白いメールを送ってくれてサンキュー。報いって? 可憐な乙女の好意を踏みにじった好意って何? 俺に制裁か何か加えちゃうの?<