信号が変わった。
再びクルマを走らせる俺。
しばらくは会話が途切れてしまった。
会話が再開したのは志田さんが住むマンションに着いた時からだった。
それは志田さんからの言動から始まった。
「着いたよ」と俺が言っても、志田さんは降りようとせずジッとしたまま動かない。
「…」
相変わらず遠くを見据えたままの姿勢である。
「どうしたの? 着いたよ」
「…」
「志田さん?」
「どうして…、私の事が好きなの?」
「どうしてって…、別に理由を訊かなくて大体は分かるだろう?」
「私が好きな理由を知りたいな」
「志田さんも…、俺好みだからかな? それに俺に対して、スッゴく気を使
ってくれるし」
「そう言われると…、嬉しい」
今度は俺が訊く。
再びクルマを走らせる俺。
しばらくは会話が途切れてしまった。
会話が再開したのは志田さんが住むマンションに着いた時からだった。
それは志田さんからの言動から始まった。
「着いたよ」と俺が言っても、志田さんは降りようとせずジッとしたまま動かない。
「…」
相変わらず遠くを見据えたままの姿勢である。
「どうしたの? 着いたよ」
「…」
「志田さん?」
「どうして…、私の事が好きなの?」
「どうしてって…、別に理由を訊かなくて大体は分かるだろう?」
「私が好きな理由を知りたいな」
「志田さんも…、俺好みだからかな? それに俺に対して、スッゴく気を使
ってくれるし」
「そう言われると…、嬉しい」
今度は俺が訊く。


