嫌い嫌い！ 大ッ嫌い！ 変わらぬ思い

「せっかく付き合ってあげようと言ってるのに！　失礼な男ね！」

「ああ、俺は失礼な男だよ」

　西谷さんは怒りをあらわにし、俺に突っ掛かろうと立ち上がった。

　すかさず、富沢さんが制止する。

「どう言う風向きなの？　田代君がそんな事言うなんて初めて」

「俺なりに色々と考えたからね。西谷に嫌われているのに、無理してまで付き合おうと思っていねーし。この際、俺の方からサッサと身を引いた方がベストだなあって判断したんだよ」

　西谷さんが又、文句を言って来た。

「クラスでは一番の嫌われ者のゴミが！　なーにエラソーな事をほざいているのよ!?」

　俺も負けず言い返す。

「ゴミゴミってうるせーんだよ。俺はお前から一番の嫌われ者だけどよ、他の女の子たちからはキチンと好意的に接してくれていたぜ」