嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い

 今度は志田さんは俺に質問して来た。

「敦子が田代君の気持ちを受け取っても良いんだって。どうする田代君?」

 俺はジッと、西谷さんの表情を見つめた。

 付き合っても良いって彼女は言っていたけど、あまり良くない表情をしている。

 それに俺と目さえ合わせず、そっぽ向いたまま。


 そっか…


 分かった…。

 俺はついに、決断をした。

 立ち上がった俺。

「どうしたの?」と富沢さん。

「俺たちもう、これで失礼しようぜ」

「え? もう帰るの?」

 驚く富沢さんと志田さん。

「何も話す事はないからね」

「敦子と今後の事について話し合わなきゃダメでしょう?」

 それについて、俺はキッパリと言った。

「西谷とは付き合わねー、コッチから遠慮するわ」