嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い

「嫌い嫌い! 大っ嫌い! 高校の時に言った台詞をもう一度言っちゃえば…クラスで一番嫌い!」とまあ、西谷さんの凄い捨てセリフ。
 シーン…

 場が静かになった。

 3人とも何も言わなくなった。

 間を置いて俺は西谷さんに話しかけた。

「なあ、西谷さん…」

「なあに?」

 返事をした西谷さんだけど、俺には視線を合わせない。

「俺のやった事って、余計な事だったのかな?」

 ジッと考える西谷さん。

「勿論よ。私の気を引きつけようとする考えが、理解出来ない」

 更に西谷さんは話しを進めた。

「田代はそんなに、私と付き合いたいってワケ?」

「ええっと…」

 強い口調で訊かれて、俺は言葉選びに迷った。

「どうなのッ!?」

「俺は昔から、西谷さんの事を…」