嫌い嫌い! 大ッ嫌い! 変わらぬ思い

 ゴミ屋敷って言うのは、実際に目の当たりにすると想像絶する状況だって事が痛感した。

 家中ゴミだらけの光景。

 台所、風呂場やトイレ、寝室…

 至る場所に貯まっている中身ギッシリのゴミ袋の山、山、山…

 西谷智子の家でも、その量はハンパじゃないのだ。

 これは夢か?

 否…

 明らかに現実なのだ。

「ミチルはともかく、田代にまで恥ずかしい所を見られちゃったなぁ」

 背後で言った西谷さん。

 振り返ると、不機嫌な表情で腕を組んでたたずむ西谷さんの姿がそこに有った。

「…」

 富沢さんも呆然とした様子だけど、俺の方はある程度予想していたから動揺する事はなかった。

 それでも多少は驚いている。

 富沢さんの方は部屋の隅々を見ながら質問した。

「なーにコレ?」