「もう、代わりは嫌だよ……。」
津村の服の裾を握りしめながら、すがるように言った。
津村は私の背中をゆるく撫でる。
「代わりなんかじゃねぇよ。」
その言葉が嘘だとは思いたくないけれど、どうしても聞かずに居られない。
「私がお姉ちゃんに似てるから、一緒に居ようと言ったんでしょう?」
答えを聞くのが怖かった。だけど避け続ける訳にはいかない。
緊張している私をよそに、津村はフッと笑った。
「お前、俺が何でお前を好きか分からないのか。」
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