少女が道路に飛び出して乗用車に跳ねられそうになったのを、姉は少女を突き飛ばして庇ったのでした。 少女は震えが止まりませんでした。 自分のせいで姉が跳ねられてしまった。 優しくて憧れの姉を傷付けた。 怖くて怖くて堪りませんでした。 少女が姉に駆け寄ると、光を失った姉の瞳に少女の姿がぼんやりと映りました。 その瞳が冷たく少女を捕らえているようで…… 少女の背筋がゾクリと凍りました。