「ふぅ~。病院って意外と広いのね~。葵、疲れたでしょ?少しやすんだら?」
「うん。そうする。」
今は病院を一周回ってきた帰り。
足の捻挫があまり治ってないけど足を引きずりどながら頑張って歩いた。
途中で病院の中に入っている本屋によって毎月買っている雑誌を買ってもらったり、カフェを覗いたりと、意外に楽しかった。
でも、さすがに疲れた。
私はさっき買ってもらった雑誌に一通り目をつけると、おやつのチーズケーキを食べて少し寝ることにした。
私は…夢を見た。
そこは深い深い森のなかで…。
私は1人…さまよってるの。
出口がわからなくて…1人で…寂しくて怖くて…。
泣きながら…さまよってるの。
でも、いくら走っても…いくら息を切らして走っても同じ風景から変わることはなくて。
ずっと、ずっと、何かから逃げるように走る夢。

