「呼び捨てですか?それもいいですね。今度から幸斗って呼んで下さい。」
はぁ?
こいつ、何考えてるの?
「はぁ?呼び捨てよ?いいわけないでしょ!!」
「何でですか?親しい感じでいいじゃないでしか。」
そう言って満面な笑みを浮かべる佐武先生。
親しいって…。
どんだけポジティブなのよ。
こっちが呆れちゃう。
「じゃあ本当に幸斗って呼ぶからね!文句言っても遅いんだから!あと、別にあんたに心開いた訳じゃないんだから。誤解しないでよね。」
「はい、わかりました。じゃあ僕は一度仕事に戻りますね。お願いだから歩いて下さいね。」
そう言って早足に病室から出て行ってしまった。
歩けって言われたけど、私は絶対に歩かない。
ってかあいつの言うことは聞かないもんね。
だって私は誰にも心を開かないから。
唯一心を許すのは…ママとパパぐらい。

