レイは
まさしくその選ばれた
天使候補であった。


小さい時から
母にいじめられ
その芸術性ゆえに
心はイカの皮程に
薄かった。


何百生も
生まれ変わっているので
次は
天使になるべく
薄幸のうちに
命を絶つ魂であった。


しかし
神も万能ではない。


一つだけ
ミスを犯した。


レイに
筆を持つ事を許してしまった

レイは
ある日突然油絵なる物を
描きだしてしまったのだ。

それを
使命と感じて・・・